ヨドバシ対ビックの「最終戦争」が池袋で始まる 駅前立地巡る家電量販2社の「仁義なき戦い」

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ヨドバシvsビックのイメージイラスト
(イラスト:北沢夕芸)
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ヨドバシカメラの池袋進出で地元に激震が走った。そごう・西武の旗艦店「西武池袋本店」の地下1階から6階までに入店する計画が発表され、その勢いに押されてヴィトンやシャネル、グッチが遠い場所に追いやられる。

「文化の街という取り組みをぶち壊す」

計画を知った豊島区長はそう激怒し、反対する労組関係者はストライキまで打って抵抗した。

だが、ヨドバシ誘致は撤回されず、粛々と進んでいる。この騒動は最初から勝負がついていた。所有者だったセブン&アイHDは赤字を垂れ流す百貨店を立て直せない。新たな所有者となった米ファンドは金儲けが生業(なりわい)であり、早々にヨドバシと交渉して、この駅前百貨店を引き渡して「売却益」を確保した。

反対派は勢いを失っていった。急先鋒の豊島区長が今年、85歳で亡くなり、後任の女性区長は、「行政が申し上げる立場ではない」とトーンダウン。労組もストライキがやっとだった。

ヨドバシと米ファンドの完勝だ。

勢いを増す家電量販店と、斜陽の道をくだる百貨店──。

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