山陽電車の「ザ・ターミナル」、山陽姫路駅の存在感 百貨店の巨大ビル2階に頭端式ホームの風格
現在の山陽姫路の歴史は、神戸姫路電気鉄道による1923年の明石―姫路間の開業にさかのぼる。当初は仮駅が別の場所にあったが、半年後に移転して「姫路駅前」駅が完成した。
1927年に関西電力の前身の1つ、宇治川電気が兵庫―明石間を運行する兵庫電気軌道と神戸姫路電気鉄道を相次いで合併。1928年、兵庫―姫路間の直通運転を開始した。
1933年に宇治川電気から電鉄部が独立して山陽電気鉄道が設立された。その後、姫路駅前は1943年に「電鉄姫路」に改称。高架駅となったのは1954年のことだ。
1991年に現在の「山陽姫路」の名称になった。1998年に阪神梅田との間で直通特急の運行を開始した。2022年の乗降人員は2万3342人(11月8日調査)で、山陽明石駅(2万7453人)に次いで同社線で2位となっている。
「駅前整備の一番手」
現在、神戸・明石から西へ走ってきた本線は、飾磨駅から直角の方向に北上する。山陽新幹線と山陽本線・姫新線の高架をくぐると、1979年に廃止された「姫路モノレール」の遺構である橋脚を見ながら、東へカーブして山陽姫路に到着する。駅は姫路城とJR姫路駅を結ぶ大手前通りの西側に位置する。
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