インドのオンラインショッピングで売れるモノ、中国に次ぐ巨大市場の可能性
インドの調査機関「IAMAI(Internet and Mobile Assosiation of India)」のリポート「Digital Commerce March 2011」によれば、11年のオンラインショッピング市場予測値は4652億ルピーで、うち3789億ルピーが観光業、すなわち航空券や列車の切符などの電子チケットだ。
残りの863億ルピーの市場のうち音楽などのコンテンツダウンロードが110億ルピー、そのほかもろもろあり、モノが動くオンラインショッピングはわずか270億ルピー(約485億円)となっている。
IAMAIの同リポートには書いていないが、グルーポンのようなクーポンサイトがインド全土の各都市に展開していて、こちらも好評であるとか。こちらもあらかじめデジタルデータのディスカウントクーポンを購入するわけだ。
500億円弱のモノが動く市場だが、商品別では「コンピュータ関連(36%)」が最も多く、以下「カメラ・携帯電話(25%)」「服・貴金属(19%)」「大型家電(13%)」と続いた。
単位:1000万ルピー
単位:1000万ルピー
利用者が利用したことのある支払い方法だが、「デビットカード(61%)」や「クレジットカード(50%)」での支払いが、「着払い(24%)」よりもずっと多い。データ購入者が多いということもあるが、一方でデビットカードやクレジットカードで支払えるインフラが整っていることに注目したい。
こうしてデータを並べて見ればわかるが(そして実際もそうだが)、インドのインターネットは決してサービスがそろっていないわけではない。価格比較サイトやオンラインショッピングサイト、それにグルーポンのようなクーポンサイトもある。