「定年後の人生」を左右する「50代で心掛ける事」 ハロワ通った宇宙飛行士が気づいた3つのこと

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2.本業以外のミッションを見つけて取り組む

もしかしたら、みなさんの中には今、あまり望んでいない仕事をしている人がいるかもしれません。

どこにも帰属意識が感じられない人、「自分は十分な評価を得られていない」と感じている人もいるかもしれません。

しかし、そんな中でも、果たしたいミッションを明確にして頭の片隅に大事にとっておき、少しずつでも行動を起こし、「本来の自分、なりたい自分に近づきつつある」「本当にやるべきミッションに取り組んでいる」と日々実感することができれば、それだけで幸せが得られるはずです。

では、そのミッションはどうすれば見つかるのか。

僕自身は、次の3ステップでミッションを見つけてきました。

ステップ1  「自分の価値と存在意義」を自分で決める
ステップ2   自分の棚卸しをし、最後に残るものを見極める
ステップ3   これまでの選択、人生に意味づけをする

「自分がどうしていれば幸せなのか」という問い

このステップを経て、自分自身と向き合った結果、僕が見つけ出した「こうありたい自分」は、「自分のあり方、目標、行動を自ら考え、自分が望む社会を実現するために、できることを実行していく自分」でした。

具体的には、現在取り組んでいる当事者研究やカーボンフリーなどのプロジェクトに対して、できる限り自分の能力を発揮したいと考えています。また、人種差別や性別による差別などがなく、誰もがストレスなく暮らしていける平等な社会を実現させるために、できることをやっていきたいと思っています。

これらのミッションにはゴールがありません。一歩進むたびに、新たな発見や新たな展開、新たに取り組むべき課題が生まれるでしょうし、人生が終わりを迎えるときまで追い続けることになると思います。

それは僕にとって、非常に幸せなことです。宇宙に行っても見つからなかった、「自分がどうしていれば幸せなのか」という問いへの答えは、最初から自分の心の中にあったのです。

3.自分の価値観から夢を見つけて一生追いかける

僕は、本当に幸せな人生を送るための最大の処方せんは、夢を見ることだと思っています。

たとえば、「いい会社に入り、出世する」「アーティストとして有名になる」「たくさんお金を稼ぐ」というのは、社会の価値観に沿った目標、相対評価に基づいた目標にすぎません。

その目標が達成されないと不満が残りますし、さまざまなことを犠牲にして目標を達成しても、必ずあとで「自分は何のために、必死で頑張ったんだろう」と後悔することになります。

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