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「離婚秒読みの夫婦」向き合うプロの超納得の助言 元家裁の調査官がカウンセラーになって伝えること

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――仲の悪い夫婦は別れてやり直せばいい、と僕は思います。カウンセリングは必要なのでしょうか。

夫婦関係に違和感はあるけれど迷っている段階の人は少なくありません。やり直せるならがんばりたいけれどその方法がわからない、離婚するとしても子どもや自分自身の新生活を具体的にイメージできない、などです。

本人の気持ちや考えるべきことを整理して、納得のいく選択をするサポートをすることが私たちカウンセラーの役割だと思っています。必ずしも離婚を止めるわけではありません。別れるという選択に納得してカウンセリングを終了する人もいます。

世の中には心理カウンセラーはたくさんいますが、夫婦関係が専門の人は少ないようです。開業から相談件数は増え続け、直近では月100件ほどの相談を受けています。カップルカウンセリングのニーズも少なくありません。調査官だった頃の経験とスキルも生かし、ご夫婦それぞれのお話をじっくり聞くようにしています。

カウンセリングを警戒する人は多い

――夫婦のどちらかがカウンセリングを受けたいと思っても、相手から拒否されることが多い気がします。そもそもカウンセリングに応じるぐらい協力的であれば夫婦で話し合いができるのではないでしょうか。

自分の気持ちを言葉にするのが苦手な人はカウンセリングに抵抗感があることが少なくありません。でも、夫婦関係がうまくいっていないことは気づいているはずなので、相談者の話も聞きながら提案の仕方を考えます。例えば、「あなたと一緒に暮らしているパートナーが悩んでいる。そのために協力をしてください」という言い方です。

多くの人は、カウンセリングで言いたくないことを根掘り葉掘り聞かれて不利になると警戒します。そうではなく、その人にとって大事な価値観を知り、夫婦で共有することがカウンセリングの大きな目的です。自分がおびやかされることはないと安心してもらうようにしています。

――価値観を言語化してもらうのは難しくないですか? たいていの人は自分自身のことをよくわかっていないものです。

夫婦の間でいま起きている問題に焦点を当てて、その根っこにある価値観はいったいどこから来たのかを遡って聞いていきます。親からよく言われていた言葉だったり、友だちとの関係性だったりが積み重なって価値観を形成していることが多いからです。

仕事について聞くことでその人の傾向がわかることもあります。高いコミュニケーション能力を必要とする職業なのか、その職業に就いてから何が得意でどんなことにストレスを感じているのか、などです。

配偶者のことを「発達障害」だと勝手に断じる人も少なくありません。でも、カウンセリングは診断の場ではありません。お互いにとって大事なことを知り、譲り合う余地があるのかを考えることが大切です。

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