●内定出しのピークは5月末までだが、6月以降も続く
内定のピークはいつになるのだろうか。
11年卒採用では、4月に内定出しのピークを迎えた企業は事務系で43%、技術系で38%だった。ところが大震災の影響を受けた12年卒採用では事務系・技術系ともにピークは5月に移動している。
11年卒では、6月、7月、8月以降をひとくくりにし、「6月以降」として調査した。大震災によって選考が後ろ倒しになった12年卒では、6月前半・後半、7月前半・後半、8月以降と細かくしている。このデータを集計すると、事務系では6月以降に内定ピークを迎える企業が39%、技術系では36%と、とても多い。梅雨の時期も選考は続いているのだ。
企業に採用選考活動の終了予定時期を聞いてみると、大震災によって後ろ倒しになっていることがはっきりわかる。4月末時点で選考をほぼ終了した企業は、わずか10%にとどまり、5月末までで終了予定と回答した企業を加えても28%にすぎない。6月末終了予定の企業(25%)を加えて、ようやく5割以上の企業で終了予定となる。
逆に言うと半数弱の企業の採用は、夏採用、秋採用へと継続されていく。本調査は4月末に行われたが、選考終了予定を9月以降の秋採用とする企業も2割ほどある。
●これからの採活は「攻め」と「守り」をバランスよく
選考中の学生だけで採用計画数を達成できなければ、新たに説明会を開催して選考対象者を増やしていくしかない。就職部・キャリアセンターとの関係強化を挙げる声も多い。
ただし、選考対象者を増やすことだけでなく、採用活動継続企業が例年以上に多いことから、内定者に対するフォローがとても重要である。
次回は、学生の動向をリポートする。
(本社:東京千代田区、代表取締役:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営。新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つニュース、ノウハウ、サービス情報、セミナー情報を提供している。HR担当者向けのセミナーも東京・大阪で開催している。
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