従業員と賃金の増加は成長企業の証しだ。12月18日に発売となった『会社四季報プロ500』2024年新春号では、4期前から毎期、従業員と平均賃金を増やした企業、つまりコロナ下でも成長戦略を守った企業に注目。戦略を評価するため、4期前から来期までの経常利益成長率のランキングを掲載している。
平均経常利益成長率が179.6%でトップになったのは霞ヶ関キャピタル。物流施設やアパートメントホテルなどを投資家向けに開発し、運用を受託する事業を展開する。経常利益は2020年8月期の1億8000万円から来2025年8月期には110億円に大きく増える見通しだ。
冷凍冷蔵倉庫を中心にファンド向けの開発用地売却が拡大しているほか、主要観光地などで展開する3人以上のグループステイに適した自社ブランド「FAV HOTEL」が訪日客の増加で好調。ヘルスケア関連施設開発も、物流、ホテルに次ぐ3本目の柱に成長している。
人的資本にも積極的な投資を続けており、連結従業員数は2020年8月期の100人から前2023年8月期は190人へ90人増加。平均賃金は998万円から1407万円に増えている。
中計に人材育成や積極採用を掲げている
2位のTOWAは、封止や切断加工など後工程に強みを持つ半導体製造装置大手。経常利益は2020年3月期の6億4700万円から、来2025年3月期には車載向けパワー半導体用の装置が牽引し、126億円にまで拡大する予想となっている。平均経常利益成長率は110.1%と高水準だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら