守安功・ディー・エヌ・エー次期社長--スマートフォンのソーシャルゲームには巨大な可能性、世界制覇へ積極策を続ける

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 南場は英語が堪能で海外とのやりとりに不自由はなかった。私は南場のように流暢ではないが、海外とのコミュニケーションについては、米国のゲーム開発子会社ngmocoのCEO、二ール・ヤングを当社の取締役に就けるなど、体制を強化している。

--新社長としての戦略は。

ソーシャルゲーム、スマートフォン、グローバル展開。この3つを軸にしていくことに変わりはない。これをさらにスピードアップさせる。2014年度に売上高5000億円、営業利益率50%という中期経営計画も変えない。この計画は私も取締役として関わった組織としての決定なので、変えないのは当然だが。

--スマートフォンでも、フィーチャーフォンで築いたモバゲーの成功モデルは通用するのか。

スマートフォンでのゲームは、フィーチャーフォンと同じようにブラウザ上で行うものと、ゲームアプリとして行うものと、二つの形態があると考えている。

現時点では、モバゲーユーザーの圧倒的多数がフィーチャーフォンで利用している。彼らがスマートフォンに買い換えた際にも同じように遊べるように、各タイトルのスマートフォンブラウザへの移植をすすめているところだ。これは数週間から1カ月もあれば対応できるちょっとした開発で済む。

スマートフォンのブラウザ版での利用状況を見ていると、継続率やARPU(利用単価)などキー指標はいずれも、フィーチャーフォンと変わらない。今のフィーチャーフォンでのモバゲーに満足していただいているユーザーは、比較的スムーズにスマートフォンのブラウザ版に移行してくれそうだ。

しかし、単なる移植ではスマートフォンの力は生かし切れない。スマートフォンならではのソーシャルゲームを出すにはやはりアプリ版が重要だ。

すでにアンドロイド向けに、アプリゲームとして、忍者ロワイヤルなどの自社開発タイトルを3つ、サードパーティからも約10タイトルを提供している。アップルのiOS向けにも投入する。

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