「病気で離職し3カ月」30歳彼女の将来への焦り 気持ちが落ち込み、先のことは考えられない

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人間誰しも、いきなりスーパーマンに変身ができるわけではありません。
小さな日々の積み重ねの結果として、その昔スーパーマンだと思っていた理想の姿に辿り着ける。人生そんなものです。

SCさんのケースでは、以前と同様の仕事をこなすには困難な制約があるとのことですので、「働き方」という意味では、以前を前提とせずに、現状を前提としたゼロベースで考えたほうがよいでしょう。

さらに言うと、ご自身を「特殊な資格や技能を持っていない」と評していますが、世の中特殊な資格や技能を持っている方が少数ですから、その点で何も悲観的に考える必要はありません。

自分の強みやよいところに目を向ける

今SCさんにとって大切なのは、ご自身ができないことや、ないものに焦点を当てるのではなく、ご自身が今できることや、ご自身が持っているものに焦点を当てることです。

つまり、ご自身の弱点や足りない点ではなく、強みやよいところに焦点を当てる、ということです。

人間誰しも、よい点や悪い点、できることやできないこと、向き不向き、強みや弱みを持っているものです。

完璧になろうとする必要はありません。

皆それぞれが、弱点やできないこと、向かないことなどを抱えながら、人生を生き、仕事をし、日々の生活をしているのです。

それらを鑑みずに、ただ完璧であろうとすると苦労するだけですし、自分自身を追い詰めてしまうだけで、何の得もありません。

すべてにおいて完璧であろうとせず、今の自分にとってのベストを目指しましょう。

今の自分にとってのベストをクリアしたうえで、その次の自分にとってのベストを追求する。

そうやって、自分自身と向き合いながら、キャリアも人生も少しずつ前に進めばよいのです。

SCさんは現在30歳ということですから、短期的な視点で物事を考えるのではなく、長期的に職業人として、いち生活者としてどう生きるか、を考えたほうがよいでしょう。

自分のよいところは何か。今の自分にできることは何か。今の自分にとってベストの働き方は何か。今までの経歴を考えたときに、次に何をするのがベストか、そういったことを考えてみましょう。

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