オーケーやロピア、首都圏ディスカウントの大激戦 消費者の価格選好が強まり地場スーパーは危機
首都圏ではディスカウントといえば、オーケーとロピアが双璧なのだが、主に東京都、神奈川県の郊外部を中心として展開しているため、それ以外の郊外部や23区内あたりでは本格的ディスカウントチェーンの店舗は少なかった。
しかし、こうしたエリアにもディスカウント店が増えてくるようになってきた。都心部に関してはオーケーとロピアが進出を強化しており、都内以北の郊外では、ヤオコー、ベルク、マミーマートという首都圏の有力スーパーが、ディスカウント業態を新たに投入して、展開しようとしているのだ。
銀座店を出店したオーケーの展開
オーケーといえば、10月に銀座店を出店したことをご存じの方も多いだろう。テレビ番組の放送などで、299円の激安弁当が銀座で飛ぶように売れている、といった様子をご覧になったかもしれない。オーケーは銀座を狙うというより、23区内の人口密集地全域への店舗展開を進めており、近時は三田や浅草にも出店し、さらに山手線内側や西南部に進んでいこうとしている。
ロピアは少し前に都内にも店があるスーパーバリューを傘下に収めているし、テレビで有名なスーパーアキダイもグループ会社になった。両社とも東京23区の人口密集地への展開を着々と進めており、都心部にも徐々に、その激安価格が届くことになりそうだ。
埼玉、北関東から首都圏郊外をドーナツ状に店舗展開する大手上場食品スーパー、ヤオコーは「フーコット」というディスカウントストア業態を開発して、埼玉には飯能、秩父、深谷、および、都内の昭島にも出店しており、来年には埼玉県の三芳町に出店予定だという。ヤオコーの昔からのライバルであるベルク(上場スーパー)も、対抗するようにディスカウント業態クルベを開発し、高崎に1号店を出店した。
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