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コンサル開業に失敗しても会社員に戻らない理由 年収が減っても見切りがつけられる人は少数派

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  • 日沖 健 経営コンサルタント
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年金の受給開始が近い高齢者はともかくとして、その気になればいくらでも再就職できそうな若手・中堅でも、多くが奥様との約束を反故にし、「もう少しやらせてほしい」と貧乏生活を続けます。

挑戦して夢破れたのに、なぜ諦めて再就職しないのでしょうか。事情・理由は人それぞれですが、独立開業の直後に「収入ゼロ」という極限状態を経験したことが大きいと思います。

ビジネスはこれから上向きと勘違い

コンサルタントは人気商売なので、まだ知名度がない新人にはなかなか仕事の依頼が来ません。そのため、たいてい独立開業した直後は無収入か、生活できないレベルの低収入です。そして、無収入・低収入の状態が数カ月、あるいは1年以上続きます。

将来大きな収入を確実に見込めるなら、収入ゼロでも「いい充電期間かな」と思えるでしょう。しかし、コンサルタントの場合、将来収入が入ってくるかどうか、まったく不確かです。

そのため、かなり精神的にタフな人でも「ずっとこの状態が続いて、俺は家族ともども野垂れ死にするのかな」と命の危険を感じます。こうして偉そうに書いている筆者も、21年前に独立開業した直後はそうでした。

収入ゼロの飢餓状態を経験した後、少しずつ仕事の声がかかるようになります。銀行口座に入金があると、「ああ、これで俺も死なずに済んだ」と安堵します。たとえその収入が微々たる額でも、「自分はコンサルタントとして人から認められたんだ」と実感します。

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