一般的なビジネスパーソンの生涯給料の目安といわれる2億円以上の報酬を得ていた役員は、297人に上ることが「年収1億円超の上場企業役員ランキングTOP500」で明らかになった。ただ、上場企業役員ともなれば、役員報酬以外にも大きな収入源がある。自社などの保有株による配当収入だ。
そこで上場企業3915社、4万0403人の上場企業役員の最新人事データを収録している『役員四季報2024年版』および『有価証券報告書』のデータを用い、役員報酬1億円超の上場企業役員の中で「配当を含めた収入」が高い上場企業役員トップ500人をランキングで紹介する。
首位~4位は昨年と同じ顔ぶれ
上場会社で最も稼いだ経営者は、ソフトバンクグループの孫正義氏だ。孫氏の配当含む収入の総額は188億7300万円となった。役員報酬は1億円だが、配当収入が187億7300万円あった。
2位は、ユニクロやジーユーを展開するファーストリテイリングの柳井正会長兼社長だ。柳井氏も役員報酬は4億円だったが、配当収入が136億6200万円となり、総額は140億6200万円となった。
3位は、戸建て住宅分譲のオープンハウスグループ社長である荒井正昭氏。総額は60億9800万円となった。
4位はZホールディングス取締役である慎ジュンホ氏。慎氏は、役員報酬ランキングでは首位だったが、配当収入が上位3人に比べて少なく、合計で4位になった。上位4人の顔ぶれは昨年と変わらなかった。
なお、親子上場などで、いずれかの会社からのみ報酬を得ている場合、報酬を得ている会社の名前と役職を記載している。ソフトバンク会長の宮内謙氏は、このケースに該当。Zホールディングス会長の川邊健太郎氏、GMOペイメントゲートウェイ社長の相浦一成氏に関しても同様に記載した。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら