東上線・宇都宮LRT「ホンダと公共交通」意外な関係 自動車製造・研究拠点へ利用は進んでいるのか

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しかし正式な停留場名を決めるにあたり、特定の個人や法人を表す名称を避ける方針が示されたことから、「芳賀・高根沢工業団地」になった。大型ショッピングモール「ベルモール」の近くにある停留場も「宇都宮大学陽東キャンパス」であり、副駅名として(ベルモール前)を追加している。

ではライトラインに関しては、東武鉄道のような関係はないのだろうか。こちらについてもホンダ広報部に聞くと、路線や停留所の位置について同社からの依頼はなく、出資もしていないとのことだった。

ホンダの施設と歩道橋
新しくなった歩道橋は停留所に降りられる(筆者撮影)

昔の写真を引っ張り出して見比べると、歩道橋が新しくなり、途中で停留場に降りられるような構造になっているのだが、この架け替えにもタッチしていないという。ただし安全上の観点から、軌道と車道の確保のために敷地の一部を提供したという。

LRT開業で送迎バスを廃止

もう1つ気になっていたのは、LRT開業に合わせて、JR東日本宇都宮駅と同社施設を結ぶ送迎バスを廃止したことだ。

こちらについての答えは、自治体やLRT事業者との議論はなく、同社がバスの利用実績からシミュレーションを行い、LRTを利用する他の乗客への影響を確認したうえで判断したという説明だった。

ライトラインの停留所
ライトラインの車両と「かしの森公園前」の停留所(筆者撮影)
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