東上線・宇都宮LRT「ホンダと公共交通」意外な関係 自動車製造・研究拠点へ利用は進んでいるのか

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東武鉄道とホンダで利用者の数字に開きがあるのは、寄居工場を国内の4輪車のマザー工場として位置づけていることもあるだろう。

マザー工場には、グローバル展開を予定する生産システムの自動化や環境対策を確立し、海外に広めていくという役割もある。他社を含めた多様な業種の人々も工場を訪れることになるはずで、こうした人々もみなみ寄居駅を使っていることが想像できる。

鉄道通勤を選んだ従業員は、狭山工場周辺地域を中心に、埼玉県内や東京都内などから通っているとのことだった。

ホンダは新たな工場の場所を決める際、狭山工場に通っていた従業員の通勤も考えたという。狭山工場は西武鉄道新宿線新狭山駅の近くなので、たとえば川越市に住む人は利用路線を切り替えればいいし、ホンダ関連施設がある和光市からの通勤もスムーズになろう。

ホンダと公共交通と言えば…

ところでホンダと公共交通の関わりと言えば、2023年8月26日に開業した、栃木県宇都宮市・芳賀町を走る芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)を思い出す。

ライトラインの芳賀町側終点近くには、ホンダおよび同社製品の研究開発を行う本田技術研究所の施設があることから、当初の計画では終点の停留場名が「本田技研北門」となっていた。

ライトラインとホンダの施設
芳賀・宇都宮LRT(ライトライン)の終点近く。周辺にホンダの施設が集中する(筆者撮影)
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