「5万円のケーキ」に見えたコージーコーナーの本気 「親しみやすさとコスパ」だけではなかった
また、さまざまなカットケーキを組み合わせた「6つのクリスマスアソート」(3500円)は、イベント時にデコレーションではなくカットケーキの需要が増えているという市場に合わせて発売されたものだ。
ニーズの多様化に合わせ、品ぞろえも工夫
「当社は従来、お客さまから見ると『万人受け』というイメージが強かったのではないか。ニーズが多様化する中、いろいろなシーンで選んでもらえるよう、品ぞろえも工夫しているところだ」(船田氏)
とくに課題となっているのが、若い客層の取り込みだ。そのために同社が力を入れているのが「プチケーキ」。サイズが小さく、いろいろな種類を食べられることで昔から人気の商品だ。それぞれ種類の違う9個セットで販売しているが、ここ1〜2年は、1つのコンセプトでケーキを組み合わせるようになった。
例えば11月までの期間限定商品が「フクロウさんと冬じたく」(2916円)。白フクロウや森の木の実、果物、クマの川魚とりなど、秋の森の様子をそれぞれケーキに仕立てた。折って絵本にできる、ストーリーブックも添えられている。
最近では誕生日ケーキとしての需要も高い。プチケーキのセットにバースデーのプレートをのせて、カラオケボックスでお祝いをするのだという。
人気キャラクターとコラボすることも多い。クリスマスに向け販売されているのが「ディズニー/ピクサー クリスマスコレクション」(3200円)。キャラクターの姿をそのまま表したものならありがちだが、ミッキー、ミニー、『アラジン』のジャスミンなどのイメージをプチケーキで表している。ケーキを囲んで会話が広がりそうだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら