「5万円のケーキ」に見えたコージーコーナーの本気 「親しみやすさとコスパ」だけではなかった
職人には、「好きな素材を使うように」と指示し、自由に発想できるよう、価格も設定しなかったという。
表面のトッピングや中身にぜいたくに使われたいちごは茨城県産のブランドいちご。さらに素材同士の、味のバランスにこだわった。
例えば中心のいちごのショートケーキ部分を囲むように配されているムース、チョコプレートに使われているのがフランス産のホワイトチョコレート。乳味とコクがあり、いちごやラズベリーとの相性がよいという。
今後も高級ケーキを販売予定
12月23〜25日の間、銀座1丁目本店で受け取れる。かさも重さも結構あり、下手に持ち運び崩れてしまっては一大事。店舗から運搬する人は責任重大だ。
予約状況を聞いてみると、「11月のスタートよりお問合せを頂戴していたが、実際に予約が入り始めたのは11月後半になってから」だった。どんな人が購入したかは気になるところだが、購入者が限られているだけに、お客の情報は教えてもらえなかった。
船田氏によると、特注で2万円台のケーキも販売しており、高級ケーキの需要はあると考えていたそうだ。来年以降もクリスマス企画として続ける予定で、今回の反響も測ったうえで、次年度以降の計画も考えていくという。
上記の高級クリスマスケーキは、これまでの「銀座コージーコーナー」のイメージとは異なる、思い切った戦略だ。
しかし実は同社ではほかにも、小さなイメージチェンジが行われてきているようだ。
例えば一般予約のクリスマス用デコレーションケーキも、「ピスタチオベリース」(4300円)、「熊本県産和栗のスペシャルモンブラン」(5000円)など、ちょっと尖った印象のケーキをそろえている。
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