ところが社会に出て、いわゆる常識や自分の社会における立場がわかり始めると、夢も現実的なものに軌道修正されていく。多くはそんなパターンかと思います。
しかしながら決して「現実的」であること「そのものは」悪いことではありません。後ろ向きであることは悪いことですが、前向きで現実的な夢、というのは、悪い話ではないのです。
いずれにせよ、子どもや学生の頃は「ピュアな夢」を持てる一方で、社会人になるとどうしても現実的な夢に終始してしまう、ということですが、両者の大きな違いは「そこに責任があるか否か」という点です。
大人になると周りへの配慮も必要になる
夢を語るものも、夢を見るのももちろん本人の勝手なのですが、夢の追求や実現にあたっては、社会人になると個人の中だけで完結せずに、同僚や上司、取引先といった仕事関係から、家族や近所といったプライベートな関係、そして世間というふわっとしたものまで、さまざまな関係性を考慮する必要があります。
つまりは、周りに対する責任を考えたうえでの行動になる、ということです。
とはいえ、繰り返しですがそういった現実的な立場を踏まえた夢は、決して悪いものではありません。
夢を持っていること自体が素晴らしいですし、前向きで現実的な夢や目標を持つのは生きるうえでの糧にもなりえますから、やはりよいことなのです。
少なくとも、現実的な夢を持つことと、人生を諦めることを同一とみなしてはいけません。
現実的な夢を持っていることは、ポジティブな人生を生きている証でもあります。何かを諦めた人生とはまた異なるものなのです。夢のスケールや大小は関係なく、人生において何かしらの夢や目標を持っていること自体が大事なのです。
さて、そういった前提で、ATさんの「どうしたら大きな夢を持てるようになるか」という問いに関してですが、まずは「大きな夢とは何か」から考えましょう。
頂戴した相談を拝見すると、ATさんの中では大きな夢とは、目の前の現実や今とは大きく離れた、つまり現状の自分とは大きく乖離したスケールの目標やゴールのことなのだと思われます。
その前提で話を進めると、大事なことは2つです。
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