生保にとっての大事なお客さんはセールスレディなんです--出口治明・ライフネット生命保険社長(第2回)


 当社のHPには比較ボタンがあり、他の外部の比較サイトに飛んで比較できるようにしています。ネットビジネスをやっている人には、せっかく来てくれたお客様を他社の店に誘導するなんておかしい、邪道だと言われました。社内でも保守的な人は反対しました。でも、不思議なことにお客様は納得した上で当社のサイトに帰ってきてくれるんですよ。

--新たに生保会社を立ち上げたことに対し、日本生命の反応はいかがでしたか。

競合相手を作るわけですから、会社設立前にはきちんと日本生命に挨拶に行きました。反応は様々ですが、元上司である正田文男さん(日本生命元副社長)は僕と同じような考え方でしたから、「喜んで応援してあげよう」と当社アドバイザリーボードの議長になって下さいました。

去年はツイッターを通して、「若手で勉強会をやるのでディスカッションをお願いできませんか」と日本生命の社員からも連絡がありましたよ。30人くらい集まったのですが、若い人たちが会社や保険業界のことをきちんと考えていることがわかってすごく嬉しかったですね。彼らもレガシーシステムだけでは、日本経済が落ち込んでいくということを理解しているのだと思います。

(撮影:尾形 文繁)

でぐち・はるあき
1948年三重県美杉村生まれ。京都大学法学部(専攻:憲法)を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当。生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に東奔西走する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2005年より東京大学総長室アドバイザー(非常勤。07年まで)を勤め、06年にネットライフ企画株式会社設立、代表取締役就任。07年より早稲田大学大学院講師(非常勤。08年まで)。08年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社に社名を変更、同社代表取締役社長に就任。10年より慶應義塾大学講師(非常勤)。

■CEOへの道は、エグゼクティブ向けの人材会社・経営者JP主催のセミナー「トークライブ・経営者の条件」との連動企画です
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