「女性たちの貧困」三浦貴大が感じた驚くべき現実 「パパ活はテニス部の活動費のために」のリアル

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――ドラマの中で、摩子のお父さんについて、役所から扶養依頼の通知が届きました。しかし、摩子が﨑田に話をすると「父親を捨てろ」と発言する場面もありました。

三浦:人の家族に対してかなり踏み込んだ発言かもしれないですけど、﨑田は今までそうして援助した人たちがどんどん堕ちていく姿を見ているから、そうした発言が出たんでしょうね。

もし扶養依頼が届いた父親のことを捨てる・捨てないといった内容を記事に取り上げたとしたら、先ほどのテニス部の記事のようにたくさんの反対意見が殺到する気はするんです。でも、そうした書き込みをする人って、意外と僕みたいな人なんじゃないかなって思うんですよね。

僕は両親健在で今も元気で仕事もしています。原作を読むまでは貧困について今よりわかっていなかったですし、本を読んで初めてこんなこともあるんだって知ったくらいで。そうした環境にいる人が何も知らずに、または勝手な正義をふりかざしてコメント欄にネガティブな書き込みをしているのかもしれない。同じ記事を読んでも、受け取る側の状況も影響するものだと思います。

(撮影:今井康一)

――共演者について。趣里さんとは何度か共演されていますが、今回の趣里さんのお芝居を見てどんなことを思われましたか。

三浦:一言で言うと、いいなと思いました(笑)。

そもそも趣里さんのお芝居が好きなんです。趣里さんの魅力ってどこがいいとか説明できないところがいいんですよ。分析できる良さってあんまり面白いと思わないので、「なんかいいな」っていうのが一番だと思ってるんですよね。役者をやるにあたっては。僕もそれを目指して演じているし、分析されたらおしまいだと思っていて(笑)。芝居や音楽、美術もそうですけどやっぱり感覚が一番大事というか。僕は絵のことは詳しくないですけど、絵を見て「この筆使いがね」とかないじゃないですか。お芝居も「このセリフの言い方、良かったね」でもないんですよね。「なんかいい」みたいなのが一番しっくりくるし、それを持ってる趣里さんが素敵だなと思います。

――休憩中もよくお話しされていたそうですね。

三浦:芝居と全然関係ない話をずっとしてました(笑)。趣里さんは昔から知っているので一緒に仕事しやすかったです。

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