でもちゃんとした知識があれば、その試算のモデルケースに自分は当てはまるのか、どんなシミュレーションをして数字を出したのか、冷静に検討することができます。
自分で計算した場合、もしかしたら老後に5000万円が不足するという試算が出るかもしれません。その場合でも何に「投資」して何に「消費」するのか、知識があれば慌てることなく、さまざまな選択肢から適切に対処することができるようになります。これはとても大事なことです。
お金の扱い方を知り、長い人生のための対策をする。今ならまだ、多くの人がこの先を走り切るための資産を形成できると思います。一番危険なのは、退職してから「さてどうしよう」となるパターンです。それでは対処しようがない。だからこそ今のうちから備えてほしいと思います。
「中立的な発信者」を選び、「お金」に強くなろう
また、お金の知識を正しく得るには、中立的な発信者を選ぶことも大切なポイントです。僕の場合、その発信がビジネスになっていない人を選びます。
たとえばここ数年、YouTubeなどでお金に関する配信がかなり増えました。しかしそれが本業だった場合、多くの人に見てもらわないと食べていけませんから、発信者は視聴者の不安を煽ります。良いとか悪いとかではなく、構造上そうなっているのです。
知識のない人が煽られて不安を増大させ、間違った選択をしてしまう可能性は大いにあります。だから中立的な立場で発信しているのか、煽らないといけない立場にあるのか、ここは見極めが必要です。
僕は、この社会でお金に強い人が増えてほしいと思っています。壊れた社会を次の世代に残したくありませんから。
お金に強くなれば人生の選択肢が増え、少なくとも自分の人生は守れるようになります。そして自分の人生を守れる人が多くなれば、日本社会を守ることにもつながります。お金について知ることは、持続可能な社会を実現させる手立ての1つなのです。
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