中国で急増の「呼吸器疾患」に広がる大きな懸念 情報提供を要請するも、中国には隠蔽の前歴
世界保健機関(WHO)は、原因不明の肺炎が子どもたちの間で増加しているという未確認のメディア報道を引用し、中国に対して、呼吸器疾患の急増について詳細な情報を提供するよう正式に要請した。
小児病院に長蛇の列
中国はここ何カ月かで呼吸器疾患が急増したと報告している。中国メディアは、小児病院に長蛇の列ができている様子を報道。医師たちも、今年の流行は過去数年よりも深刻だと述べている。
中国当局はこの疾患について、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の原因ウイルスSARS-CoV-2、通常なら子どもたちに軽い症状しか引き起こさない一般的な細菌である肺炎マイコプラズマといった、既知の病原体が原因だとしている。
しかし一部のニュースやソーシャルメディアの報告では、肺炎を起こした子どもが病院に押し寄せているが、その原因は特定されていないと伝えられている。WHOは22日、中国に対し、さらなる情報提供を要請した。
「この事態が、中国当局が以前報告した呼吸器感染症の全体的な増加と関連しているのか、または別の出来事が関係しているのかは明らかでない」。国連機関であるWHOは、23日に出した声明でそう述べた。