中国で急増の「呼吸器疾患」に広がる大きな懸念 情報提供を要請するも、中国には隠蔽の前歴

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2003年にSARS(重症急性呼吸器症候群)が流行した際も、2020年に始まった新型コロナウイルスのパンデミックの際も、中国が行う感染症の監視と報告は世界的な批判と検証の対象となった。

中国当局はSARSと新型コロナのいずれにおいても、初期の症例を隠蔽し、さらなる情報提供や患者データへのアクセスを求めるWHOを含む海外の保健関連機関の要請にまともに応じなかった。

「中国からの報告は透明性の点で懸念がある」

複数の専門家は取材に対し、現在の症例増加は懸念すべきものではないかもしれないとし、原因不明とみられている症例の原因はさらなる検査によって明らかになる可能性があると語った。その一方で専門家たちは、世界では多くの人々が中国からの報告に警戒心を抱いていることを認めた。

「間違いなく、中国からの報告には透明性の点で懸念がある」。オーストラリアのニューサウスウェールズ大学でグローバル・バイオセキュリティを専門とするレイナ・マッキンタイア教授は、「新型コロナウイルス感染症のときに起こったことを踏まえ、WHOは先手を打つ決断を下し、この段階で中国に情報提供を要請したのだと思う。これは良いことだ」と話した。

WHOは、子どもたちの間で発生したと報告されているクラスターに関する分析結果に加え、医療体制の現在の逼迫度合いについての詳細な情報提供を要請したと発表した。中国国内のネットワークを介して臨床医や科学者たちとも連絡を取っているという。

台湾メディアによる報道の1つは、国際感染症学会が運営する感染症追跡サイトProMEDでも共有されている。2003年のSARSウイルスとSARS-CoV-2でも、初期の報告のいくつかはこのサイトで共有された。

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