「自分は音痴」と思う人が音程を外さず歌うコツ "気持ちいい"をカラダに覚えさせる4ステップ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「音が合うと気持ちがいい」という感覚さえ身につけば、そこから先の音の高さの微調整は“声帯様”(「声帯」を私は常日頃、敬称で呼んでいます)のお仕事です。自分から「ノドをこうして、呼吸をああして」などと、コントロールする必要はありません。

「この音を出したいわ」と思う
→リラックスして、いい感じの呼吸を送り込む
→あとは祈る

この流れは不動です。

音を合わせる練習は1カ月~1カ月半くらいは集中して取り組む必要がありますが、一度「気持ちいい」がわかったら、もう大丈夫。一度覚えた「気持ちいい」を、人は決して忘れないものです。

「それでもやっぱり音痴」という人へ

自分を「音痴だ」と言う人には、主に2つのパターンがあります。

1:音が合っていないことに気づいても、修正できない

音が外れていることはわかっているのにどうしても合わせられないという人は、音に対する「反射力」を鍛える必要があります。

まずは、ゆったりしたテンポの曲で練習して、しっかり合わせられるようになってから、少しずつテンポの速い曲に挑戦してください。アプリなどを使ってスピードを調整するのもいいでしょう。

ゆっくりやってもできないことを速くやろうとしても、一生できません。毎日ちょっとでいいから自分の歌えるスピードで歌うことを習慣にする。そして、少しずつテンポを上げる。これしかありません。

これで、歌がうまくなるコツがぜんぶわかる
『これで、歌がうまくなるコツがぜんぶわかる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

2:「音が合うと気持ちいい」という感覚がいまいちわからない

このパターンの人は、前述のSTEP1~4にもう一度じっくり取り組んでいただくのが一番です。それでも「音に合っている」という実感が持てない人は、音感アプリなどを活用して、客観的な判断を仰ぎましょう。

自分の出している音の高さをチェックするアプリもあります。ズレを可視化することで、自分の傾向に気づけたら、あとは、調整するのみです。焦らないで、じっくり取り組むのが肝要です。

繰り返していれば、「合う」という感覚は必ずつかめます。そう信じて続けることが大切なのです。

大槻 水澄 ヴォイストレーナー

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおつき みすみ / MISUMI OTSUKI

サントリー、資生堂、花王などのCMをはじめ、500曲以上のレコーディングに参加してきたヴォーカリスト。英作詞家として、JASRAC登録曲は130曲以上。「鉄のノドを持つおんな」の異名をとる、自身の強靱な声を徹底分析するとともに、解剖学、フィジカル・トレーニング、呼吸法などを独学で学び、独自のメソッドを開発。

誰もが持つ、声本来の可能性を最大限に引き出すトレーナーとして、また、声とヴォーカルのノウハウを知り尽くしたアドバイザーとして、ビジネスパーソンにもアドバイスを行なっている。

昭和音楽大学非常勤講師。ヴォイストレーニングを提供する「マジカルトレーニングラボ」主宰。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事