東洋経済オンラインとは
ビジネス

最近よく見る「バーガーキング」店舗数急増の裏側 健康志向に逆行する「個性的メニュー」戦略の中身

6分で読める
  • 高井 尚之 経済ジャーナリスト、経営コンサルタント
2/4 PAGES

「2020年春からのコロナ禍はファストフード業態には追い風となりました。当社も、それまで全売上に占めるデリバリー率は5%未満だったのが20%超となり、通常生活に戻った現在も維持しています」(野村社長)

直火焼きでの調理は、店頭で頼むと時間がかかり、お客さんにはストレスになる。そこでモバイルオーダーにも注力する。スマホで注文すると調理してくれ、待つことなく受け取れる。支払いはクレジットカードで決済。公式アプリの会員になればクーポンが利用でき、割引率も高い。前述の「ワッパーチーズセット」は税込み740円で購入できる(2023年11月時点)。

利用客の20代男性は、「セットメニューもあり、ボリュームを考えると割安感があります」と言う。

メニューには、550円、600円、650円のバーガーセットも各3種類ある。朝~夜まで、土日も利用できるなど利用客の使い勝手も意識しているようだ。

「ガツンと食べたい」消費者を取り込んだ

「今年は4回、食べたい放題イベントを実施しました。バーガーキングの16店舗で『デラマキシ ザ・ワンパウンダー』を45分間、食べたい放題で味わっていただく企画で、参加費は3900円。チケットは全16店舗で1412枚を販売しました」(野村社長)

キリンビールから転身、「バーガーキング」の立て直しに成功した野村一裕社長(撮影:ヒダキトモコ)

「デラマキシ ザ・ワンパウンダー」は10月27日から期間・数量限定で販売するメニューで、バンズにビーフパティ4枚、ベーコン4枚、チーズ4枚とフレッシュ野菜が挟み込まれている。1個当たりの総カロリーは1599キロカロリーで総重量は582グラムもある(※)。11月の食べ放題ではこれを味わえ、フレンチフライとドリンク(各Mサイズ)もおかわり自由だった。

※栄養成分等の数値は配合に基づいた標準値。総重量には個体差がある。

店舗の入り口(右)に掲げた「デラマキシ ザ・ワンパウンダー」(筆者撮影)

次ページが続きます

3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象