ChatGPT vs Google Bardヒトの感情どっちが理解? AIが人間の意図や心情をくみ取る時代が到来

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Google Bardの出力は、少しデリカシーに欠けるような回答になっていると筆者は考えます。場合によっては、Bさんを最初のプロンプトのときよりも不機嫌にさせてしまうかもしれません。

ヒトの気持ちをくみ取り、適切に対応

GPT vs Google Bardの比較テストの軍配は、(少なくとも、この比較を行った2023年8月時点では)GPT(GPT-4)に上がります。

AIは、あくまで大量のデータをもとに学習し、基本構造としては「入力されたテキストの次に出てくるべきテキストを推論しているだけ」のものなので、「ヒトの気持ち」を本質的に理解しているわけではない、というのが多くの専門家の解釈です。

ChatGPT以降に登場したAIに対して、複数のテストを行うと、「ヒトの気持ち」を理解していると解釈せざるをえない出力が多数出ていることは見逃すことができません。

GPT時代のAIは、業務タスクを正確にこなすという役割だけではなく、「ヒトの気持ち」つまり意図や心情をくみ取り、適切に対応できる能力ももっていると表現しても差し支えがないのかもしれません。

野口 竜司 株式会社ELYZA 取締役CMO

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のぐち・りゅうじ / Ryuji Noguchi

ZOZO NEXT取締役やZHD・Z AIアカデミア幹事などを経て現職。著書に『文系AI人材になる』(東洋経済新報社)など。

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