日本人をさらに貧乏にする2024年「新紙幣」の盲点 「経済効果1.6兆円」は全体を見ないまやかしだ

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新紙幣
2024年7月ごろに予定されている「新紙幣発行」が、日本人の生活をさらに追い詰める理由について解説します(写真:Kiyoshi Ota/Bloomberg)
「お金の本質を突く本で、これほど読みやすい本はない」
「勉強しようと思った本で、最後泣いちゃうなんて思ってなかった」
経済の教養が学べる小説きみのお金は誰のため――ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」には、発売直後から多くの感想の声が寄せられている。本書は発売3週間で5万部を突破したベストセラーだ。
著者の田内学氏は元ゴールドマン・サックスのトレーダー。資本主義の最前線で16年間戦ってきた田内氏はこう語る。
「みんながどんなにがんばっても、全員がお金持ちになることはできません。でも、みんなでがんばれば、全員が幸せになれる社会をつくることはできる。大切なのは、お金を増やすことではなく、そのお金をどこに流してどんな社会を作るかなんです」
今回は、2024年7月ごろに予定されている「新紙幣発行」が、日本人の生活をさらに追い詰める理由について解説する。

「新紙幣」が僕らの財布を直撃する

日本銀行の発行する紙幣のデザインが来年の7月に新しくなる。

きみのお金は誰のため: ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」
『きみのお金は誰のため――ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』(東洋経済新報社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

この新紙幣の発行が意外なところに影響を与えている

真っ先にその影響を受けたのは出版業界。4年前に、新紙幣のデザインが発表された時、3人の伝記が売れたそうだ。

その3人とは、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎。それぞれ、新紙幣の顔になる人物で、次の年の中学受験にはこの3人についての問題が出題されるとも噂されていた。

そして、これから影響を受けるのが、僕たちの財布だ。それは、財布の中に入っている紙幣が変わるという単純な話ではない。入っている紙幣の量が間違いなく減らされるのだ。

すでにその兆候は起きている。

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