パチンコ「ガイア」債権者に明かした倒産劇の内幕 コロナ後は綱渡り経営、銀行もしびれを切らす
東京・渋谷の道玄坂上にそびえる、住友不動産渋谷ガーデンタワー。『ウマ娘 プリティーダービー』を運営するサイゲームスをはじめ、エンタメ企業が多く入居しており、普段はカジュアルな服装のオフィスワーカーが目立つビルだ。
ところが11月2日は様子が違った。朝の9時前からビジネスバッグを携えたスーツ姿の人々が次から次へと入館し、地下の貸し会議室に吸い込まれていく。
「ガイアグループ企業説明会」。あたかも就活イベントかのような案内が出された会場に集まったのは、表情をこわばらせた債権者たちだった――。
代表の謝罪で始まった2時間超の説明会
「誠に申し訳ございませんでしたぁっ!」
この日、パチンコホール大手のガイアがグループ6社とともに開いた債権者説明会。開会からほどなくして、ガイアの代表を務める大山努氏の陳謝の弁が会場に響き渡った。
ガイアとグループ各社は10月30日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請。ガイアを含めた7社の負債額は1133億円(2023年5月末時点)と、パチンコホール運営業者として過去最大規模の倒産となった(詳細はこちら)。
11月2日午前9時半に始まり、2時間20分に及んだ債権者説明会では、経営不振の背景や倒産直前の財務状況、スポンサー選定の経緯などが説明された。会社側からは、大山氏のほかグループ各社の代表4名と財務・経理担当者が出席。今回、東洋経済の取材で説明会の全容が判明した。
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