宇都宮LRT「マイカーと対立でなく共存」の好事例 人口減・高齢化社会の"足"確保は喫緊の課題だ
しかしLRTの1km当たりの整備費は47億円で、これだけ見ると高いかもしれないが、宇都宮市内には1km当たり50億円を超える道路がいくつもある。つまり道路にもLRT並みの税金が投入されている。そのうえでマイカーは所有者も多額な出費を強いられているのである。
でも地方都市で、すべての移動を公共交通に任せるのは不安という人が多いだろう。そこで提案したいのは、複数所有の家であれば、それを1台に減らすことだ。1台分のお金をほかに回せるし、実用の部分を公共交通で賄えれば、趣味的な車種を選ぶことも可能になる。
クルマと公共交通は対立関係でない
筆者はフランスのルノーに乗っている。昔に比べたら信頼性は上がったが、日本車に比べればディーラー数は圧倒的に少ない。それでも所有できる理由の1つは、公共交通に移動の多くを賄ってもらっているからだ。おかげで日本車とはひと味違うデザインや走りを満喫できている。
自動車と公共交通を対立軸に置く人は今でも多いようだが、競争から共存に考えを変えて、状況に合わせて使い分けるというライフスタイルに切り替えれば、移動の世界が広がるというのが、筆者の持論なのである。
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