「本当に就職に強い大学ランキング」トップ150校 ランキングの1位は順位を上げた愛知工業大学

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ランキングの上位を俯瞰すると、例年の傾向ではあるが工科系大学が強く、ベスト10の内、半数の5大学を占める。工科系大学の就職の強さは、製造業や建設業などの採用者数の多さとリンクしており、近年は情報化社会の急速な発達により、通信関連業種の採用枠が上乗せされる。さらに、IT技術と無関係でいられる業種がほぼない現状では、銀行や証券、シンクタンクなど、いわゆる文系的な業界も視野に入る。

大学通信は、学部系統ごとの平均実就職率を算出しているが、医学部や看護学部といった就職に直結する資格が取得できる学部系統を除くと、平均実就職率が最も高いのは理工系で、2023年卒は90.8%。ちなみに、文系の非資格系学部で平均値が最も高いのは商学系の88.7%なので、2ポイント以上の差がある。

ランキングの1位は愛知工業大学

ランキングの1位は愛知工業大学。昨年の実就職率を1.1ポイント上回り、2位から順位を上げた。2023年卒の就職者数上位企業は、メイテックの他、矢作建設工業やフジキカイ、トーエネックなどで、地元愛知の企業を中心に多く学生が就職している。

2位の福井大学も昨年の実就職率を1.8ポイント上回り3位から順位を上げている。卒業生1000人以上かつ、複数の学部を持つ国立大学の中で、16年連続でトップをキープしている大学だ。医、教育、工、国際地域と就職に強い学部が大半を占める強みがある。就職者が多い企業は、福井村田製作所やセーレンといった福井に本社を持つ企業の他に、アイシンやトヨタシステムズ、イビデンなど、中部圏の企業も上位に多く入っている。

3位の大阪工業大学も上位2大学と同様に順位を上げており、昨年の実就職率は96.2%で4位だった。就職者が多い企業は、順に大和ハウス工業、NTTデータ関西、デンソーテン、三菱電機ソフトウエア、三菱電機など。

ランキングの4位は金沢工業大学で5位は名古屋工業大学、6位には医療系の国際医療福祉大学が入った。就職に直結する医療系の資格試験に強いことがランキングの順位となって表れている。

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