2024年に始まる新NISA「円安時のベストな選択」 家計再生コンサルタントが勧める「賢い買い方」

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新NISA(少額投資非課税制度)って、今までとどう違うの?という疑問にお答えします(写真:barks/PIXTA)
2024年1月からいよいよ「新NISA(少額投資非課税制度)」が始まる。生涯1800万円も投資ができ、利益には無課税という素晴らしい制度だが、長く続く円安が気になるという人も多いのではないだろうか。つみたてNISAで投資信託をしてきた人ならわかるが、人気の投資信託は、ほぼ海外に投資をしている。円安の今、果たして「買い」を続けるべきなのか。
2024年からどういうスタンスで投資をすればいいのかを家計再生コンサルタント横山光昭著『はじめての人のための3000円投資生活 新NISA対応版』より一部抜粋・再構成してお届けする。

円の価値が落ちているとも言える現状

ついに新NISAが始まりますが、長く続く円安で投資への影響がどうなるのかを気にされる方も多くいらっしゃいます。

なんとなく、円安のニュースを見ると不安になり、投資をしていいものか悩む。

円高になるのを待った方がいいのではないか。

そのお気持ちはよくわかります。

ですが、基本的な考え方としては、投資をやめたり、時期を待ったりするのではなく、新NISAで投資を継続するもしくは、始めるのが正解、といつも答えています。

なぜなら、新NISAが始まったとしても、基本的な考え方はこれまでの「つみたてNISA」と同じでいいからです。

円高や円安は私たち個人にどうにかできるものではありませんし、つみたてNISAと同じ投資信託を購入する分には、基準価額に為替はすでに組み込まれているため、円高、円安を気にする必要はないからです。

それよりも、大切なのは「その投資信託でリターンが出るか、否か」です。

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