ソウル・梨泰院雑踏事故で生き残った2人の1年 「記憶と安全の道」真相究明と記憶継承への思い
今後2カ月間、3つのうち真ん中の中央モニュメントには、暗闇の中で数百個の光が輝く中「日常的な空間でさえ安全を守れず申し訳ありません。そちらで安らかにお休みください。私たちは忘れずに変えていきます。」と記されたポストイットが貼り付けられた状態で残される。
市民たちが事故現場周辺に残した10万枚を超えるポストイットを、文化連帯活動家のパク・イヒョン氏をはじめとするボランティアたちが回収し、保管作業を進めている。
「しっかりと記憶して生きていきたい」
設計を担った芸術家のクォン・ウンビ氏は、「誰もが安全に道を歩くことができるように危機意識を忘れてはならないという意味も込めた」と説明した。「梨泰院雑踏事故特別法が制定され、きちんと真相究明がなされたのちに、未完成なこの道が完成するよう願う」と言葉をつないだ。
石碑に花を供えたのち黙とうを捧げた李正敏(イ・ジョンミン)遺族協議会運営委員長は、「この心の痛む空間をまだ訪れることができない遺族もいる。安全のために何をしなければならないのか、この場でもう一度考えてみてほしい」と語った。
奇遇なことに、チョロンさんとガヨンさんの2人は事故後、どちらも子どもたちの面倒をみる仕事をしている。子どもたちを見ていると「幸せに生きていきたい」という妙な気分を感じるという2人は、事故を忘れようとするのではなく、しっかりと記憶しながら生きていきたいと誓った。
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