フライパンにサラダ油小さじ2をひき、鶏むね肉の両面に小麦粉をまぶしてからならべていきます。これが3つ目のテクニック「衣で水分を閉じ込める」です。
今回は小麦粉を使っていますが、パン粉を使えばパン粉焼きに、唐揚げや天ぷらなども同じ原理が応用できます。衣をつけることで鶏から溶出する水分を内側に閉じ込め、ジューシー感を保てます。
中火にかけて焼いていきます。
3分経ったら裏返し、焼き色を確認します。鶏むね肉はそもそも焦げ目がつきづらいので、焼き色が薄くても大丈夫。写真くらいを参考にしてください。焼き色を求めてすぎると焼きすぎにつながり、肉がぱさついてしまいます。
裏返したらただちに合わせ調味料を加えます。
中火のまま軽く煮詰めていきます。片面焼きのイメージで裏側は絡めた調味液で加熱するイメージです。目安時間は1分30秒で、仕上がりの目安時間は加熱スタートから5分。これで十分に火が通ります。
煮汁の泡が大きくなったら濃度がついた証拠。火を止めて、隠し味の酢を加えます。胸肉やささみの焼鳥にレモンや梅を絞るとおいしいように、鶏肉と酸は好相性。隠し味なので省略もできますが、味が引き締まるのでおすすめです。
出来上がり。キャベツの千切りをたっぷりと添えて、味のバランスをとります。冒頭にも書きましたが、濃い目の味付けなのでぜひご飯と一緒に食べてください。鶏むね肉は一枚で火を通しがちですが、薄く切って(ときにはたたいて)からさっと火を通すとどんな料理にも使いやすい便利な食材です。
(写真はすべて筆者撮影)
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