中国CATL製「車載電池」海外でシェア急上昇の背景 世界のEVメーカーが「リン酸鉄系」の採用拡大

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CATL製の車載電池はテスラやメルセデス・ベンツも採用し、海外市場での存在感が高まっている。写真は同社のドイツ工場(CATLのウェブサイトより)

中国の車載電池大手の寧徳時代新能源科技(CATL)が、海外市場でシェアを急上昇させている。

韓国の市場調査会社のSNEリサーチが10月13日に発表したデータによれば、2023年1月から8月までの期間に全世界で生産されたEV(電気自動車)、PHV(プラグインハイブリッド車)、HV(ハイブリッド車)に組み込まれた車載電池は合計429GWh(ギガワット時)に上り、前年同期比48.9%増加した。

車載電池のメーカー別に見ると、CATLはグローバル市場で36.9%のシェアを獲得し、首位を独走中だ。同社は(中国以外の)海外市場でのシェアが相対的に低かったが、1~8月は海外向けの搭載量を前年同期の2.1倍に拡大し、海外市場でのシェアを27.7%に伸ばした。

上位10社のうち6社が中国メーカー

SNEリサーチによれば、CATLの海外顧客にはアメリカのテスラ、ドイツのメルセデス・ベンツ、スウェーデンのボルボ・カーなどが名を連ねる。また、CATL製の車載電池は中国の国有自動車大手、上海汽車集団が輸出しているEVにも搭載されており、海外市場シェアを押し上げている。

車載電池のグローバル市場では、中国、韓国、日本の電池メーカーが覇を競っている。新車への搭載量ベースで見た上位10社の内訳は、中国メーカーが6社、韓国メーカーが3社、日本メーカーが1社だ。

そんななか、中国メーカー全体の1~8月のグローバルシェアは61%と、前年同期比5ポイント上昇した。一方、韓国メーカーのシェアは23.4%と同1ポイント低下し、日本メーカーは7.1%と同0.6ポイント低下した。

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