中国電池CATL、海外市場でも「シェア首位」に躍進 LGエナジーを逆転、パナソニックは4位に後退

✎ 1〜 ✎ 292 ✎ 293 ✎ 294 ✎ 295
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
CATLは中国市場と海外市場の両方でシェア首位を獲得し、名実ともに世界トップの電池メーカーとなった。写真は江蘇省常州市の電池工場(同社ウェブサイトより)

EV(電気自動車)用の車載電池で世界最大手のCATL(寧徳時代新能源科技)の躍進が止まらない。韓国の市場調査会社SNEリサーチが2月13日に発表したデータによれば、CATLは2024年に生産された新車への車載電池の搭載量ランキングで、「中国を除くグローバル市場」のくくりでも初めて首位に躍り出た。

具体的には、2024年に中国国外で生産された新車に搭載されたCATL製電池は97.4GWh(ギガワット時)と前年比10.9%増加、市場シェアは27.5%と前年より0.5ポイント上昇した。

これに対し、2023年まで首位だった韓国のLGエナジーソリューションの搭載量は88.8GWhと前年比1.0%の微増にとどまった。その結果、市場シェアは24.6%と前年より2.9ポイント低下し、CATLに逆転を許した。

名実ともに世界トップ

CATLは「中国を含むグローバル市場」のくくりでは8年前から不動の首位を維持している。だが、これは突出して規模が大きい中国市場で4割を超えるシェアを持つためだった。今回、中国を除くグローバル市場でも首位を獲得したことは、CATLが名実ともに世界トップの称号を手に入れたことを意味する。

上位2社以外では、韓国のSKオンが中国を除くグローバル市場のランキングで第3位に入った。同社の2024年の搭載量は39GWh、市場シェアは10.8%だった。

韓国メーカーではサムスンSDIも第5位にランクイン。2024年の搭載量は29.5GWh、市場シェアは8.2%だった。2023年と比較すると、SKオンの市場シェアは0.1ポイントの微増、サムスンSDIは2.1ポイント低下した。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事