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EV(電気自動車)用の車載電池で世界最大手のCATL(寧徳時代新能源科技)の躍進が止まらない。韓国の市場調査会社SNEリサーチが2月13日に発表したデータによれば、CATLは2024年に生産された新車への車載電池の搭載量ランキングで、「中国を除くグローバル市場」のくくりでも初めて首位に躍り出た。
具体的には、2024年に中国国外で生産された新車に搭載されたCATL製電池は97.4GWh(ギガワット時)と前年比10.9%増加、市場シェアは27.5%と前年より0.5ポイント上昇した。
これに対し、2023年まで首位だった韓国のLGエナジーソリューションの搭載量は88.8GWhと前年比1.0%の微増にとどまった。その結果、市場シェアは24.6%と前年より2.9ポイント低下し、CATLに逆転を許した。
名実ともに世界トップ
CATLは「中国を含むグローバル市場」のくくりでは8年前から不動の首位を維持している。だが、これは突出して規模が大きい中国市場で4割を超えるシェアを持つためだった。今回、中国を除くグローバル市場でも首位を獲得したことは、CATLが名実ともに世界トップの称号を手に入れたことを意味する。
上位2社以外では、韓国のSKオンが中国を除くグローバル市場のランキングで第3位に入った。同社の2024年の搭載量は39GWh、市場シェアは10.8%だった。
韓国メーカーではサムスンSDIも第5位にランクイン。2024年の搭載量は29.5GWh、市場シェアは8.2%だった。2023年と比較すると、SKオンの市場シェアは0.1ポイントの微増、サムスンSDIは2.1ポイント低下した。
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