中国電池CATL、海外市場でも「シェア首位」に躍進 LGエナジーを逆転、パナソニックは4位に後退

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日本メーカーからはパナソニックが第4位に、プライム プラネット エナジー&ソリューションズ(PPES)が第9位にランクインした。PPESはトヨタ自動車とパナソニックの合弁会社で、現在は主にHV(ハイブリッド車)向けの車載電池を開発・生産している。

日本勢ではトップのパナソニックは市場シェアを落とし、韓国のSKオンに抜かれて第4位に後退した。写真は同社が開発した高容量の「4680」電池(パナソニックのウェブサイトより)

パナソニックは中国を除くグローバル市場での2024年の搭載量が35.1GWhにとどまり、前年比18%の大幅減を記録。その結果、市場シェアは前年より3.7ポイント低い9.7%に縮小し、SKオンに抜かれて順位を1つ落とした。一方、PPESの搭載量は7.4GWhと同29.8%増加、市場シェアは2.0%と同0.2ポイント上昇した。

テスラも上位10社入り

2024年のランキングでは、EVの完成車と車載電池の両方を手がける自動車メーカーの台頭も目立った。

本記事は「財新」の提供記事です。この連載の一覧はこちら

中国のEV大手のBYD(比亜迪)は電池が祖業であり、中国の車載電池市場ではCATLに次ぐナンバー2だ。同社は中国を除くグローバル市場でも搭載量を大きく伸ばし、前年の2.2倍の14.8GWhに拡大。4.1%の市場シェアを獲得して第6位にランクインした。

アメリカのEV大手のテスラはパナソニック、LGエナジーソリューション、CATLなどから電池の供給を受けるとともに、「4680」と呼ばれる大容量電池の自社開発を手がけている。同社は“電池メーカー”としても今回初めてトップ10入りし、BYDに次ぐ第7位につけた。

(財新記者:安麗敏)
※原文の発信は2月13日

財新編集部

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Caixin

2009年設立の財新は中国の経済メディアとして週刊誌やオンライン媒体を展開している。“独立、客観、公正”という原則を掲げた調査報道を行い、報道統制が厳しい中国で、世界を震撼させるスクープを連発。データ景気指数などの情報サービスも手がける。2019年末に東洋経済新報社と提携した。(新型肺炎 中国現地リポート「疫病都市」はこちらで読めます

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