EV(電気自動車)用車載電池で世界最大手の中国の寧徳時代新能源科技(CATL)が、中国国外での市場シェアを急速に伸ばしている。
韓国の市場調査会社のSNEリサーチが3月8日に発表したデータによれば、中国を除く世界の自動車工場で2024年1月にEV、PHV(プラグインハイブリッド車)、HV(ハイブリッド車)に組み込まれたCATL製の車載電池は合計5.7GWh(ギガワット時)と、韓国のLGエナジーソリューション(合計5.4GWh)を初めて上回った。
現代自動車や起亜もCATL製採用
CATLは中国市場の巨大な需要に支えられ、車載電池の世界シェアで7年連続の首位を独走している。だが、中国を除く世界市場では長らくLGエナジーソリューションの後塵を拝し、2023年(の通年で)は0.8GWhの僅差で第2位だった。それが2024年1月、ついに(月次ベースでの)逆転を果たした格好だ。
SNEリサーチの分析によれば、CATLに代表される中国の電池メーカーは海外市場を急ピッチで開拓しており、中国国外での販売の伸び率が中国国内を上回っているという。
世界の自動車メーカーも、中国製の車載電池の採用を増やしている。例えば韓国自動車大手の現代自動車(ヒョンデ)と起亜(キア)は最近、CATL製の車載電池を小型EVに搭載することを決めた。これは(LGエナジーソリューションやSKオンなどの本拠地である)韓国においても、中国メーカーの影響力が増していることを示す象徴的な事例だ。
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