20年で9500万円貯めた42歳「絶対しない節約法」 過度な倹約も考えもの、自分の世界を狭める懸念

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今後も手堅い資産運用を続けていく予定だ。具体的な目標は、2億円の資産とローンなしの持ち家を所有すること、それを50歳前後で達成したいと考えているそう。

「資産形成のきっかけは家が貧乏だったからですが、途中からそれだけでなく『自由でありたい』『何にも束縛されない人生でありたい』と思うようになりました。まだお金を貯めている途中の現段階では、嫌なことがあっても会社に行かなくてはいけないですよね。だからもっと自由になれるような、今話題のFIREみたいな状態になれるように貯金を続けていきたいです」

そんなまさおさんが、FIREした後にやりたいのは海外旅行だ。海外駐在生活でいろんな文化、価値観に触れられたのがいい経験で、またいろんな国を見に行きたいのだという。

現時点で、1億円近く貯めたまさおさんだが、振り返ってみると幼少期に思っていたお金持ち像とは少し違ったという。

「幼少期に想像していたお金持ちって、毛皮のコートを持っているようなベタなイメージでした。1億円あればきらびやかな生活を送れると想像していましたが、そのくらいの資産ではそんな生活はできないのが1つの現実です。一方で、今の資産でも何かがあっても10年、20年くらい生きていけるので安心感はありますね」

そして、その安心は、何にも代えがたいもののようだ。

節約は自由への扉

まさおさんにとって節約とは何だろうか?

「自由への扉です。まず節約してお金を貯めると、例えば会社で嫌なことがあっても、自分の資産がバックにあるのでつねに堂々としていられます。それに、子どもが習い事をしたいと言ったときに、すぐいいよって言える環境にいるのがすごく幸せなんです。安心感が違いますよね。だから自分をいろんなものから自由にしてくれると考えています」

最後に、お金を貯めたいと思っている人に向けたアドバイスをもらった。

「節約、貯金はあくまでも実践なので、感情を入れないで、ただ淡々と続けていくことだと思います。よく言われている話ですが、月々の固定費を見直して格安SIMにしたり、マイルを貯めたり、保険を見直したり、そういう当たり前の節約法をコツコツやるしかないんじゃないでしょうか。日々の積み重ね、意識が、やがて大きな金額になると思います」

(構成:横田ちえ)

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くらま 倹者の流儀/節約系ユーチューバー

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くらま / KURAMA

ファイナンシャルプランナーの資格を有する会社員。東京都内で一人暮らしをしながら、社会人1年目で奨学金約300万円を完済。4年半で貯蓄2000万円を達成する。その貯蓄術やお金のノウハウを発信するYouTubeチャンネル「倹者の流儀」が大きな話題に。自身の成功・失敗体験を踏まえた本音の教訓と、分かりやすい解説で、多くの支持を得ている。著書に『すごい貯蓄 最速で1000万円貯めてFIREも目指せる!』(KADOKAWA)がある。

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