20年で9500万円貯めた42歳「絶対しない節約法」 過度な倹約も考えもの、自分の世界を狭める懸念

✎ 1〜 ✎ 16 ✎ 17 ✎ 18 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
まさおさんが資産形成に成功した理由は海外駐在にあった(まさおさん提供)

絶対節約すべきでない出費

まさおさんが絶対節約すべきでないと考えているものは、人間関係にまつわる出費だという。会社関係者や友人、冠婚葬祭など、人付き合いに関するお金は使うべきだと考えているそうだ。

節約や貯金に取り組むうえで、人間関係にどれだけお金を使うかは議論の分かれるところである。「付き合いを減らして楽になった」という人もいれば、「節約しすぎて人間関係を断ってしまい、これでよかったのかと疑問に思う」という人もいる。

私(くらま)自身も、お金を貯めて奨学金を返済しようと強く決意したときは、節約をストイックにやりすぎて人間関係を断ったことがある。「自分のこれからのためにお金を貯めたい」という気持ちと、人付き合いでの出費にどう折り合いをつけていくのかは本当に難しいところだ。

「お金で苦労していると、そういう気持ちになってしまうのはすごくよくわかります。私もまだ借金があった20代の頃は、結婚式に呼ばれて行きたくないなと思ってしまったことがあります。でもあるとき、そういうふうにお金に囚われていると自分の世界を狭めてしまうなと思うようになりました」

それからまさおさんは、意図的にお金を使うようにしてみたという。「貯金したいなら都内で車を持つな」とはよく言われているが、まさおさんはあえて20代で車を買ってみたそうだ。

「その経験がいい意味でスパイスになりました。確かに大きな出費でしたが、自分の世界を広げることができたし、友人と遊びに行ったりして楽しかったです」

次ページ日々働き貯金をし、お金に対する努力を重ねてきた
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事