ハロウィンに若者が「渋谷センター街」に集う背景 センター街発カルチャーの歴史も振り返る
今年もハロウィンの時期がやってきた。新型コロナウイルス感染拡大前は、コスプレした若者たちや、外国人観光客が渋谷のセンター街にどっと押し寄せていた。
コロナ禍に入ると、渋谷区はセンター街に集まらないように呼びかけをしていたが、昨年も多くの人が集まった。
今年はコロナが5類に下がったことで渋谷に遊びに来る人が増え、センター街では路上飲酒をする人も相次ぐなど問題視されている。さらに円安やビザの緩和で外国人観光客も戻りつつある今、ハロウィン当日のセンター街に去年以上に大勢人が集まるのではないかと不安視されている。
渋カジなど流行を生んだセンター街
一方で、少なくとも1990年代のセンター街では、ここまでハロウィンは問題視されていなかった。いつ頃からハロウィンに、若者を中心とした大勢の人たちがセンター街に集まるようになったのだろうか。
歴史をさかのぼると、若者たち、とくに高校生の間でセンター街が一躍有名となったのが、1980年代後半だ。当時、センター街に集まる若者たちを中心に、ネイビーのブレザーや、『リーバイス』のジーンズなど、アメカジ(アメリカンカジュアル)をベースにした「渋カジ(渋谷カジュアル)」が人気を集めた。
渋カジファッションを着こなす彼らは仲間内でチームを組むなど、渋谷のなかでも異彩を放ち、全国の高校生たちの間でも瞬く間に話題となった。
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