あなたにも出来る!社労士合格体験記(第30回)--ポイントは大正15年4月2日

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私が担当していたNHKの番組、「地球ラジオ」の「旅でござんす」は、リュックひとつで世界を放浪している、旅人たちの様子を紹介する人気のコーナーです。私自身もシベリア鉄道でロシアを横断したり、中南米のマヤ文明やインカ文明の遺跡を回ったりと放浪癖がありますが、とても足元にも及ばない、つわものが勢ぞろいしていました。

中でもすごかったのが、50代後半から100カ国以上をオートバイで走行した松尾清晴さん。5000メートルを超えるヒマラヤを何度も転びながらも走り続けたり、砂煙との格闘で精根尽き果てながらもサハラ砂漠を走破したりと、武勇伝に事欠かない不屈の熟年ライダーです。その「あきらめない、なげださない」精神には、私も感服させられました。面倒見もよく、旅先で交流が始まった若者たちから、「おやじ」として慕われています。

伝説の日本人宿「上野山荘」

2006年元日の特別番組で、世界を旅する人たちの間で評判の日本人宿を紹介する企画が持ち上がりました。松尾さんに相談すると、イチオシはアメリカ大陸の最南端、南極ツアーの拠点ともなっている、アルゼンチンのウスアイアにある「上野山荘」。オーナーの上野綾子さんは80代のお話好きなおばあちゃんで、旅人からとても愛されていました。

日本とアルゼンチンの時差は12時間のため、打ち合わせの時間帯にも苦労します。何度も夜中に自宅から電話を入れて、台本を作り上げていきました。綾子さんのご主人は02年に他界しましたが、かっては日本の大学に勤務。しかし、学園紛争ばかりの毎日に嫌気が差して、夫婦で南米への移住を決断されたそうです。

異郷の地での苦難を乗り越えて、永住の地と決めた場所が、ご主人の趣味だった釣りが満喫できるウスアイア。最初は宿にするつもりはなかったのにもかかわらず、ご夫婦の人柄に魅せられて、口コミで多くの旅人がここを訪れ、いつの間にか伝説の日本人宿になりました。

まさに波乱万丈のストーリーを、短時間に凝縮するのは難しく、そしてもったいないという気持ちでいっぱいでした。しかし、6分間の放送時間枠は決められています。また、あらかじめ台本を作るものの、生放送なので、当日の電話回線や進行具合で何が起こるかわかりません。何とか綾子さんの人柄を、ラジオの音声から少しでも伝えられればと思っていました。

2006年1月1日

迎えた06年元日、日本時間の夕方6時30分過ぎ。とりあえず電話がつながりホッと胸をなで下ろしました。番組終了後、上野山荘ホームページの掲示板を見ると、「新しい年の初めに上野おばさんの元気な声を聞いて、自分も頑張らなければと思いました」「地球皆、家族ということが伝わってきました」と立て続けに2件の書き込み。新春からうれしいスタートとなりました。

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