「伝説の速球王」を超えた大谷翔平の偉大な功績 ノーラン・ライアンとと同じ道を歩むのか

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エンゼルス大谷翔平(写真:日刊スポーツ、2023年9月16日撮影)

「カリフォルニア超特急」のレジェンドOBと同じルートを進むのでしょうか。エンゼルス大谷翔平投手(29)のメジャー6年目が終了しました。契約延長がまとまらなければ、ワールドシリーズ終了後にFAとなり、移籍が現実味を帯びてきます。

伝説の速球王を超えた大谷翔平

エンゼルスでの6年間を振り返ると、投打の二刀流として大活躍し、数々の歴史的な大記録や偉業を成し遂げました。また、エンゼルスの球団史においても偉大な功績を残しました。特筆すべきは、球団を代表するスターの1人で、大リーグ史上最高の速球投手でもある、通算324勝の殿堂右腕ノーラン・ライアンを超えたことです。

ライアンは大リーグ27年のキャリアで歴代1位の通算5714奪三振、史上最多7度のノーヒットノーランを達成。背番号はエンゼルス(30番)、アストロズ、レンジャーズ(ともに34番)と3つの球団で永久欠番になりました。

特に、1972~79年のエンゼルス時代が絶頂期でした。メッツから移籍した72年から3年連続、計4度もノーヒッターを達成。73年にはメジャー史上最多の年間383三振を奪いました。74年には人類初の時速100マイル(約161キロ)の壁を突破するなど、自慢の剛速球から「ライアン・エクスプレス」として一世を風靡(ふうび)。日本では「カリフォルニア超特急」の愛称で親しまれました。

ライアンはエンゼルス在籍8年間で7度も奪三振王のタイトルを獲得。メジャー史上最速の剛速球で驚異の奪三振率を誇り、73年の10・57を筆頭に、毎年のようにリーグトップの奪三振率をマークしました。当然のように、球団記録でも上位を独占しました。

ところが、伝説の速球王を大谷が超えたのです。初めて規定投球回をクリアした昨年の奪三振率11・87は、73年のライアンの球団記録を49年ぶりに更新。21年ア・リーグMVPに輝いた同10・77、今季の同11・39も、ともに規定に約30イニング届かず参考記録ながら、73年のライアンを上回るものでした。エンゼルス在籍時の通算奪三振率でも、ライアンの9・97に対し、大谷は11・36。「ライアン超え」には驚きました。

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