「伝説の速球王」を超えた大谷翔平の偉大な功績 ノーラン・ライアンとと同じ道を歩むのか
ライアンはまだスピードガンもなかった時代に、科学者が立ち合いのもと、レーザー光線で球速を計測しました。最速記録は100・9マイル(約162・3キロ)で当時、ギネスブックにも載りました。大谷は昨年9月、メジャー移籍後では自己最速の101・4マイル(約163・1キロ)を計測。自己最速でもライアンを超えたことになります。
メジャーもライアンの時代と比べれば、2000年以降は奪三振率が一気に上がりました。歴代1位は短縮シーズンの2020年シェーン・ビーバー(インディアンス、現ガーディアンズ)が記録した14・20で、22年大谷の11・87でも32位です。シーズン歴代50傑のうち20世紀に記録されたのは、ライアンの1度を含めのべ7人だけです。
100マイル以上の剛速球も珍しくない時代になりました。とは言っても、ライアンの全盛期をこの目で見てきた者にとって、同じ球団からライアンを超える投手が現れるとは、衝撃的でした。
大谷もライアンと同じ道を歩むのか
ライアンは79年オフにFAとなってチームを去り、出身地のテキサス州ヒューストンに本拠を置くアストロズに移籍。当時としては破格のメジャー史上最高となる4年総額450万ドル(約6億5300万円)で契約。メジャー史上初の年俸100万ドル(約1億4500万円)プレーヤー誕生でも話題になりました。
このオフ、大谷は米4大プロスポーツ史上初となる総額5億ドル(約725億円)超えの大型契約になるとの予測もあります。大谷もライアンと同じ道を歩むのでしょうか。契約規模では、ライアンのサインから44年で100倍超という時代が到来しそうです。
(大リーグ研究家・福島良一)
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