「30平米築50年」オンボロ物件で知った幸せの本質 暮らし方は生き方、しがらみからも自由になれる

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だんだん荷物を減らし、引っ越しして2年後にはダイニングテーブルも断捨離しました。ものを減らすと、身も心も軽くなるんです(筆者撮影)

もともと、大阪に住んでいた私たち夫婦。夫が所有するマンションは85平米の4LDKで、夫婦で住むには広すぎる……と思いきや、ものが多すぎて、「広いのに窮屈」という状態でした。

そこで、まずはこの85平米のマンションと、高級車を売却してローンの残債をリセット。その残金と私のなけなしの貯金プラス、夫の親からの借金で50平米で2DKの事故物件を購入し、新生活をスタートさせました。

最初は50平米の家にあふれていた夫の荷物ですが、家のサイズに合わせていらないものを手放しながら貯金に励み、「部屋が広ければいいってものじゃない」「むしろ、小さい暮らし、なかなかいいぞ」と気づいたのです。

そんな矢先、夫にまさかの(東京への)出向辞令が…

お風呂場は昭和レトロなバランス釜。引っ越し直後は、排水口のトラップが壊れていて悪臭がすごかったため、テープで封印していました(筆者撮影)

1年ほど経ち、家は整いはじめ、親への借金も完済。ようやく通帳が100万円を超え、生活が落ち着き始めました。

「しめしめ、このまま定年までいけば、老後資金もどうにかなりそうやで……」

そんなことを思っていた矢先、アクシデントが発生します。なんと夫に、東京へ2年間の出向命令が出たのです。

2年で戻ってくる予定だったので、当初は別々に暮らすことも考えたのですが、生活費が二重にかかるのは避けたい……そんな流れで、私も同行することになりました。

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