「内向型人間」だからこそ夢を叶えられる深い理由 外向的な性格の人に負けない魅力がきっとある

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私たちは内向型として、自分の最大の強みのひとつは、何かに取りつかれる能力であることを認識すべきだ。大好きなことを見つけ、それに生きがいを感じるなら、不可能を可能にすることができる。

逆に、ワクワクしない仕事に就いて、大好きなことを軽んじるなら、いつまでたってもうだつが上がらず、不満の多い人生を送るはめになる。

あなたは何に取りつかれているだろうか? 私はかつて、何かに取りつかれているから、人生のバランスをとる必要があると信じていた。しかし、私は人生の大半を何かに取りつかれて生きてきた。

まず、それは本から始まった。子どものころ、寝室で本を読んで一日の大半を過ごしていた。

次に、ビデオゲームで遊ぶようになった。その後、卓球に取りつかれた。中学と高校では、毎日、始業前と放課後に卓球の練習をしていた。

そして、オンラインゲームに取りつかれた。週末は明け方までずっとゲームに熱中していたものだ。言うまでもなく、母は私の心配をした。

大学では勉強に取りつかれた。そして現在では人々の能力開発に取りつかれている。

内向性を受け入れよう

何かに取りつかれることはネガティブなことのように思えるかもしれないが、最近、私はそれを別の角度から見るようになった。何かに取りつかれることが自分の最大の強みかもしれないと考えたのだ。

そこで、それを抑圧するのではなく歓迎したらどうなるだろうかと思った。つまり、自分が情熱を感じることに没頭したらどうなるかと考えたのだ。

あなたの経験は私のそれとは違うかもしれないが、少しは心当たりがあるだろう。

要するに、自分のしていることに意味を見いだしたいという願望が、強い原動力になるということだ。実際、それは内向型としてのあなたの最大の強みのひとつなのかもしれない。

以上の理由によって、自分の狭い殻を破って夢を実現することが、内向型の人の生き方だ、と私は考えている。それは自分の才能を社会のために役立てるということだ。

私の意見では、それは外向型のように振る舞うことではない。もちろん、あなたは私に賛成する必要はない。

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結局のところ、最も大切なのは、あなたが内向型として幸せな人生を送り、後悔せずに生涯をまっとうすることである。それについては私たちの意見が一致するはずだ。

いったん内向性について理解を深め、自分の使命に集中すれば、あなたは他の人たちのお手本になることができる。人々はあなたの自制心、集中力、情熱をうらやましく思うだろう。

内向性はあなたの本来の性格だから、それを受け入れて歓迎しよう。それが自分らしさであり、それを変えようとする必要はない。

ティボ・ムリス ビジネスコーチ・著述家

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Thibant Meurisse

フランス出身のビジネスコーチ、著述家。英語で書いた著書は20冊以上あり、23カ国語に翻訳され、英語圏を中心に60万部を突破している。日本での訳書に『理想の自分をつくる100の法則』『「ひとりが好きな人」の上手な生き方』がある。フランスの大学を卒業後、来日して一橋大学大学院でMBA(経営学修士)を取得。東京のコンサルティング会社で勤務したのち、帰国。現在、エストニア在住。趣味は心理学、能力開発、旅行、外国語学習など。

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