社会人の学び直し「時間ない」と悩む人がすべき事 リスキリングのマトリックスを基に方向性を整理
大学院系のリスキリングは、修士号やMBA、オンライン大学院コースなどの上級学位プログラムを通じて、汎用性の高いスキルを身に付けたり強化したりすることを指します。これらのプログラムは通常、さまざまな産業やキャリアパスに対応可能な、幅広い能力の開発に重点を置いています。
大学院系リスキリングは時間もコストも労力もかかり、ハードルが高いと思われがちです。それはその通りなのですが、最近ではオンラインで受講できるものが増えているため、フルタイムで仕事を続けながら、リスクやコストを最小に抑えて修士号や博士号を取得することも可能になっています。
私の周りでも、大手国際物流会社に15年勤務していた男性が、米ジョージア工科大学のオンライン修士プログラム(OMSCS)を2年間受講して、コンピューターサイエンスの修士号を取得しました。
OMSCSは、日本に滞在したままオンラインで全てのプログラムを受講でき、卒業までの2年間に必要な学費はおよそ7000ドル。週に1度、教授とやり取りするウェブ会議はありますが、通常時の会話はオンライン掲示板で行われます。
自分のペースで学べるオンラインコース
アメリカではオンラインで受講できる大学や大学院が多く、英会話では難しくても、ヒアリングや読み書きができるのであれば、ついていけるところもあるのではないでしょうか。
オンラインコースのもう1つの利点は、自分のペースで学習できることです。好きな時間に受講できる授業がほとんどなので、日本の会社に勤務しながら受講する人もいます。
通常のオンラインMBAコースは、2〜5年間で履行終了すればよいと定められている場合が多く、例えば出産や、会社で昇進したばかり、転職したばかりなどで、今後半年から1年間は履行できないと思えば、その間は自分の都合で休んでもいいわけです。