「会費ナシ!」コストコ再販店が日本人ウケする訳 特大サイズを小分け、コンビニ感覚で利用も
商品やサービスが持つ独自の強みを意味するマーケティング用語にUSP(Unique Selling Proposition)という言葉があるが、イーコストは、コストコという圧倒的な知名度を利用することで、集客力とコストカットを実現しているというわけだ。
桜新町店の商品棚は、「コストコで仕入れてきたものです。開店にかかるイニシャルコストは驚くほど少ない」と谷口さんが明かすように、イーコストに足を運ぶニーズが求めているのは、凝った内観や導線ではなく、「会員証がなくても気軽に買えるコストコの商品」なのである。
「“棚からぼたもち”ではないですが、我々はコストコさんに乗っかっているだけです。そのため、売上高ではなく、"率”を重視しています。どれだけ効率よく回して、無駄をなくすか。極端なことを言えば、黒字にさえなってくれればいいわけですから」
特大サイズを日本人向けに小分け
コストコの特大サイズの商品を小分けにすることも"率”の発想だろう。「欲しいけど多すぎる……」、そうした懸念を解消することで、結果的にコストコの商品を手に取るユーザーの裾野も広がっていく。そのため、仕入先であるコストコとの関係も良好だという。
言うなれば、イーコストはコストコを日本仕様にしたありそうでなかった店舗といえる。現在、ココドットは本業である発送代行業に、イーコストの売り上げが迫る勢いだと話す。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いだ。
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