「会費ナシ!」コストコ再販店が日本人ウケする訳 特大サイズを小分け、コンビニ感覚で利用も

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ECサイトでも十分収益が出ているにもかかわらず、アマゾン販売からわずか1カ月後、ココドットは実店舗「イーコスト」を中井町にオープンした。

「データを集計すると、コストコに行くことができる範囲に住んでいらっしゃる方々でも、アマゾンで購入していることがわかりました。『行ってみたいけど行ったことがない』、あるいは『行くのが面倒』というニーズが潜在的にたくさんあるのではないかと思った」

当初は土日のみの営業だったが、人が人を呼び、平日も営業するほど盛況に。初月の売上高を調べると、なんと約3000万円に上ったという。谷口さんの読みは的中。「コストコの商圏から少し外れているところをリサーチし、徐々に店舗を拡大していきました」と語る。

「おそらく、他の再販店さんも利益率は高いと思います。しかし、今後再販店はもっと増えていくと思います。当然、淘汰される再販店も出てくると思うのですが、私たちは発送代行業ですから、倉庫もトラックも冷凍車もある。再販するうえでもっともネックとなる物流コストを抑えることができる。抑えた分、再販商品の価格も低くできます。これは他社では真似できない強みだと思っています」

知名度があるため無駄な広告費はかけない

戦略も緻密だ。ココドットは、主にコストコ座間店とコストコ木更津店から商品を仕入れ、イーコスト各店舗に商品を卸していくという。東名高速とバイパスにほど近い小田原 、御殿場、沼津、川崎に店舗を構えることで、効率よく配送できるルートを構築している。

1日3回に分けて配送することで、人気商品に欠品が出ないようにすることで顧客満足度も高い。都心に近い2店舗は、「単身者や学生、外国人など客層が幅広い場所に出店することで新たな客層を開拓する」ためだと話す。

イーコストの店内は、コストコを彷彿とさせる倉庫のような雰囲気の内観で統一されている。「コストコを意識したのですか?」と聞くと、「そうした意図はないんです」と笑う。

「広告費を含め、無駄なものにお金をかけすぎだと思っています。コストコは、すでに抜群の知名度があるため、黙っていても人が興味・関心を示してくれますから、広告費は必要ない。イーコストの店舗をオープンするときは、いつもクーポン付きのビラを配る程度です」

コストコ イーコスト
店内は簡素な作り(筆者撮影)
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