「根拠なしでOK」子どもの自己肯定感を育てる利点 親の自己肯定感が低くても高い子どもに育てられる

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また、友人の家に遊びに行ったとき壁に飾られていた子どもの絵を社交辞令的に褒めたところ、山のように作品を持ってきて、それぞれの作品のどこが優れていて、子どもがどう頑張ったのかを何十分にもわたって解説されたこともあります。

これは、自分の子どもだけではなく、他人の子どもに対しても同じです。たまたまその場に居合わせただけの見知らぬ人でさえ、ちょっとしたことでも惜しみなく褒め言葉をかけてくれるのです。そして、褒められた子どもやその親も「そんなことないです」などと謙遜せず、「ありがとう」と、その言葉を純粋に受け入れていました。

こういった文化が、アメリカ人の自己肯定感の高さにつながっているのは間違いありません。

褒め下手さんは、まず5つの視点で褒めてみる

では、具体的にどう褒めればいいのでしょうか。これまで、あまり褒めずに子育てをしてきた人は、まず次の5つの視点で褒めてみましょう。

➀お気に入りのものを褒める

子どもは、自分のお気に入りのおもちゃや、自慢したいものなどをつねに持っている、もしくは身につけていることが多いものです。

それがたとえ石ころだったとしても、肌身離さず持っているのであれば、「それは何?」「どこで拾ったの?」などと、興味を示したうえで、「きれいな石だね」「面白い形をしているね」などと褒めてあげましょう。

自分のこだわりやセンスを親に認めてもらった気持ちになり、それが自己肯定感の向上につながります。また、それらを自慢することで表現力も上がります。

➁見た目を褒める

「今日もかっこいいね・かわいいね」「そのヘアゴム素敵だね」「今日の服、よく似合っているね」などと、見た目についてのポジティブな感想を伝えることで、「自分自身を受け入れてくれた」「自分の好きなものを理解し、認めてくれた」という感情が生まれます。

③結果・プロセス・努力・成長ポイントを褒める

テストでいい点をとった、ピアノが上手に弾けた、かけっこで1等賞になった、折り紙が上手に折れたなど、何かでいい結果が出たら「すごいね」「上手だね」「頑張ったね」などと、しっかり褒めてあげましょう。本人も、満足している結果をそのまま褒めてもらえれば素直に受け止められますし、自信にもつながります。

結果を褒めることは、ここで紹介している6つのなかで最も簡単なアプローチです。ただし、たんに結果を褒めることだけを続けていると、失敗を怖がるようになってしまいます。子どもが「いい結果が出ないと褒めてもらえない」と勘違いする可能性があるからです。ですから、結果を褒めるときは、「〇〇を頑張ったから1位になれたんだね」などと、プロセスを褒めることも忘れないようにしましょう。

咄嗟に出てこない場合は、あとからでも大丈夫です。「1位をとれたのは、なんでだろうね?」と理由を聞くことで、子どもの努力を再確認したり、プロセスの分析ができたりするようになります。

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