滝沢馬琴「歯失い両目も失明」でも書き続けた執念 28年の歳月をかけ「南総里見八犬伝」が完成した

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裁判の結果、ガリレオは軟禁状態に置かれるが、数年後にガリレオは失明してしまう。しかし、馬琴と同じように、諦めなかった。

研究者との交流も大いに励みになった

ガリレオは弟子のトリチェリに口述筆記をしてもらい、残りの人生を科学に捧げた。また、ガリレオの場合、心の支えになったのは執筆だけではない。これからの時代を担う研究者との手紙での交流も、大いに励みになったようだ。

「苦心惨憺たる生涯の残された日々を過ごしつつ、探求心に富む他の人の発見に喜びを見出すことで満足することといたします」

「自分は何を仕上げて、何を残すことができるか」。いつか来る最期の日から逆算すれば、今すべきこともより明確になる。もっとも、衰えゆく「目」と「歯」の早めのケアは忘れずに。

おしまいから考える
死ぬまでに達成したいことや次の世代のために残したいことは何だろう。
おしまい図鑑: すごい人は最期にどう生きたか?
『おしまい図鑑: すごい人は最期にどう生きたか?』(笠間書院)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします
真山 知幸 著述家

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まやま ともゆき / Tomoyuki Mayama

1979年、兵庫県生まれ。2002年、同志社大学法学部法律学科卒業。上京後、業界誌出版社の編集長を経て、2020年独立。偉人や歴史、名言などをテーマに執筆活動を行う。『ざんねんな偉人伝』シリーズ、『偉人名言迷言事典』など著作40冊以上。名古屋外国語大学現代国際学特殊講義(現・グローバルキャリア講義)、宮崎大学公開講座などでの講師活動やメディア出演も行う。最新刊は 『偉人メシ伝』 『あの偉人は、人生の壁をどう乗り越えてきたのか』 『日本史の13人の怖いお母さん』『逃げまくった文豪たち 嫌なことがあったら逃げたらいいよ』(実務教育出版)。「東洋経済オンラインアワード2021」でニューウェーブ賞を受賞。

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